塞の神の遷座祭
本日早朝、地元地域の塞の神のお祭がありました。
道路拡張の工事によって、塞の神の祠の遷座祭です。
「遷座祭」は簡単に説明すると「神様のお引越し」です。
元々鎮座されていた場所から、参拝しやすい道路脇に御移いただきました。
地元では「塞の神」とお呼びしていますが、
一般的には「道祖神」と呼ばれています。
道祖神は、集落の外部から侵入してくる疫病や災害などの厄災をもたらす邪霊・悪神を防ぐために、村堺や辻に祀られています。
その呼ぶ方は様々あります。
塞の神・道祖神・峠神(ふなど)・石神などです。
また祀られている神様は、
猿田彦・地蔵菩薩・庚申・金精神・姥神などです。
ちなみに、左義長、とんど、サカエノカミと呼ばれる祭りは、この道祖神のお祭でもあります。
祭典が始まる前に、宮司(父)から、その賽の神と本日の祭典の説明があり、参列していただきました地域の約20名の方々は、昔から二つの地域の境界を守っていただいていた神様の新しい姿を拝見しながら、熱心に聞いてくださってくださりました。
祭典はまず新しい祠をお祓いし、工事と祠の移築のために高天原(神様の住む国)にお帰りいただいていた神様に、新しい祠にお遷りいただくことから始まりました。
そして宮司一拝で、皆さんとご一緒に拝礼。
お供え物を供進し、宮司による祝詞が奏上され、順々に玉串を捧げ拝礼しました。
祭典が終わると、直会。
御神酒を下げ、神様と同じ物を分けいただき、交流を深めます。
朝から雨が降っていましたが、祭典中は幸いにも雨が止み、無事にとり収めることができました。これもきっと参列者の方々の日頃の行いが良かったのか、賽の神への想いが通じのか、はたまはそれ以外の理由でしょう(*´ω`*)
ちなみに、今日の祭典は道路の真ん中で斎行させていただきました。
が、こんなの田舎の田舎道でなければ難しいでしょうね。
街中では、まあ、まずムリでしょう(o゚ω゚)