神社建築視察研修in東広島市(前半)
神社建築視察研修に参加しました。
つまり「神主さん達がいく神社巡り」です(#゚ロ゚#)
今回は地元、東広島市の神社に向かいます。
講師は、広島大学大学院の三浦教授です。
集合は東広島市の西条駅。
ひさしぶりに訪れた方は口々に「綺麗になったな〜」「でかくなったな〜」
ここ十年ほどで駅前は大きく変わりました(*・∀・)
一社目は「大宮神社」です。
桜満開です
まずは昇殿して、正式参拝をいたします。
それから宮司さんより神社の由緒、そして三浦教授より社殿内の講義を。
さらに外にでて、神殿の虹梁(こうりょう)と出組(でぐみ)について三浦教授より講義を受けます。
普段は見落としがちかもしれませんが、出組や虹梁の装飾をじっくり見ると、そこから当時の信仰や由来を垣間見ることができます。
たとえば写真では分かりづらいかもしれませんが「卍」の彫り物が施されています。
「卍」は今では一般に「お寺・寺院」を表すマークとなっていますが、昔は、魔除けとして信仰され、神殿にはこのように魔除けを意味する彫り物が施されていることが多くあります。
2社目は「築地神社」です。
境内は落ち着いた雰囲気で、田園に囲まれていますが、鎮守の森は鬱蒼と静かな空気を磨き続けているようです。
昇殿しての正式参拝を終えると、三浦教授による講義。
御当社の神殿の虹梁の彫り物は、非常に珍しく、職人の博識さと腕、または他にはないものを作ろう、などという考えが伺えるように、教授曰く「おそらく日本でこちらだけでしょう」と。
神殿内なので写真は撮ることはできませんので、
興味のある方は詣でみてください(*・∀・)
そして外からの神殿の出組や虹梁についての講義が続き、上ばかりではなく下の方を見ると、二枚目の写真のように、他の神社では見かけられないであろうものがあります。
一般の建造物では珍しくない構造ですが、神社ではおそらく日本で御当社だけかもしれません。
大宮神社も築地神社も、ご祭神は「応神天皇」「神功皇后」「仲哀天皇」の一般に「八幡さん」と親しまれている神様達です。
八幡さんの総本社は、大分県宇佐市の「宇佐神宮」で、そこから勧請された場合にご祭神は「応神天皇」と「神功皇后」そして「比竎大神」であり、多くの八幡神社がそうではないかと思われます。
が、広島県ではほとんどが大宮神社、築地神社と同じように三柱の神様をお祀りしています。
この三柱をお祀りしているのが、鶴岡八幡宮であることから、三浦教授曰く「広島県では、宇佐神宮ではなく鶴岡八幡宮から勧請されたのではないか」とのこと。
築地神社を後にして、近くの集会所で昼食を(*・∀・)
そして午後からの研修へと突入します(゚д゚屮)屮
が、その様子はまた後日(*´ω`*)
ちなみに桜はほんと満開で、なかなか絵になる風景ではないでしょうか?