神社検定 予想問題 第五回
テキスト「神社のいろは」を参考に、神社の祭りと神職に関する問題を作りました。
なお最後の問50は、答えられなくても気にすることはありません(力試しです)。
◇問41
全国の諏訪神社の総本社であるのが長野県に鎮座する諏訪大社で、建御名方神をご祭神として、妃神である八坂刀売神ほかを合わせて祀る場合もあります。
諏訪大社では、7年目ごと、寅と申の年に行われる「御柱祭」があります。
この「御柱祭」の祭祀は、次のうちのどれに該当する祭祀か。
1:例祭
2:遷座祭
3:鎮座祭
4:式年祭
◇問42
神社の例祭では、神輿が登場することも多くあります。
鳳凰の飾りものをつけた神輿をなんというか、適当なものを次のうちから選びなさい。
1:鳳輦
2:山車
3:櫓
4:辛櫃
◇問43
普段は御本殿にお鎮まりになっている神様ですが、例祭のときには神輿などに載せられて氏子地域をお渡りになります。この神様が氏子地域をお渡になることを「渡御」といいます。
このときに行われる祭典の名称として、適当なものを次のうちから選びなさい。
1:遷座祭
2:神幸祭
3:鎮座祭
3:神降ろし
◇問44
多くの神社では、6月30日と12月31日に「大祓」という神事が行われます。
この神事は一年を二期に分け、半年の間に知らず知らずに犯した罪、積もり積もった心身の穢れ、いっさいの災いを消滅し、清浄な本来の姿を取り戻すための祭祀です。またこれから犯すであろう罪なども除去する意味もあります。
この神事では、神職が「中臣祓」または「中臣祭文」ともよばれる、古くから伝わる「 」を奏上します。何を奏上するのか、適当なものを次のうちから選びなさい。
1:祓詞
2:大祓詞
3:三種大祓
4:十種大祓
◇問45
神職の装束である、正装。
男性神職が正装で祭祀に奉仕する際に、通常は携え、身につけないものとして適当なものを次のうちから選びなさい。
1:笏
2:畳紙
3:檜扇
4:雪洞
◇問46
神社の歳旦祭に奉仕する際の、適当な装束を次のうちから選びなさい。
1:正装
2:斎服
3:狩衣
4:浄衣
◇問47
神職になるためには資格が必要です。
そのためには神社本庁の試験に合格するか、神職養成機関で必要な単位を習得したうえで、必要な実習を修了しなくてはなりません。
次のうち、現在存在しない神職養成機関はどれか選びなさい。
1:神宮皇學館
2:國學院大學
3:神宮研修所
4;熱田神宮学院
◇問48
一般の神社において、最上位とされる職階として適当なものを次のうちから選びなさい。
1:祭主
2:大宮司
3:少宮司
4:宮司
◇問49
神職の身分として、適当でないものを次のうちから選びなさい。
1:特級
2:一級上
3:一級
4:二級上
◇問50
神社の祭祀では、職階、階位、身分によって、高い者から神前に近い上位の座に着き、それにより祭典での所役が振り分けられます。例として、宮司・禰宜・権禰宜、出仕……と。
次の語群の中の者を、職階・階位・身分によって上位から振り分けた場合、最も神前に近い上位の座に着く者を、選びなさい。
あ:禰宜・正楷・三級 い:権禰宜・明階・三級 う:禰宜・明階・二級
え:出仕・明階・三級 お:宮司・明階・二級上 か:権禰宜・権正楷・四級
き:助勤・明階・一級
1;あ
2:う
3:お
4;き
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解答編
◇問41 答え:4
定まった年ごとに行われる祭典で、式年とはある一定の期間を表します。
この式年祭の代表的なものとして、伊勢の神宮で20年ごとに行われます「式年遷宮」です。
◇問42 答え:1
◇問43 答え:2
◇問44 答え:2
ちなみに祓詞は、修祓で奏上されます。
◇問45 答え:4
雪洞は女性神職が持ちます。また雪洞の他に檜扇を携えています。
男性神職の正装では、笏の他に、畳紙と檜扇を懐中しています。
◇問46 答え:2
歳旦祭は中祭に当たりますので、斎服が適当です。
◇問47 答え1
神宮皇學館は今はなく、現在は「皇學館大学」となっています。
◇問48 答え:4
一般の神社に於いて最高責任者は宮司です。
ちないみに少宮司、大宮司、祭主は伊勢の神宮のみで、大宮司と祭主は一般の神職では就けません。
◇問49 答え:2
◇問50 答え:3
神社の祭典では、特別な事情などがない場合は、職階・階位・身分の高い者から上位の座につきます。
とくに職階で並ぶのが通常であり、祭典の最高責任者は宮司でもあります。
なので語群の中では「お」の宮司がもっとも神前に近い上位の座に着きます。
宮崎神社